身体表現性障害とは
身体に何らかの自覚症状(痛み、吐き気、痺れなど)があり、日常生活に支障を来たしているにもかかわらず、医療機関で血液検査やエックス線検査などを行っても、その身体症状を説明しうる異常が見つからない。そのような場合、身体表現性障害の可能性があります。
ご本人は痛みなどの具体的症状を自覚しているため、「病気に罹患している」と強く信じているわけですが、検査結果に異常が見つからないため、幾つもの病院や診療所を転々とし、精神科受診に至るまでかなりの時間がかかってしまうことも少なくありません。
身体表現性障害は、身体感覚に敏感で、物事を悲観的にとらえやすい繊細な方がなりやすいと言われています。また、心身の過労(介護疲れ、過重な残業など)、社会生活上の環境変化(転職、転勤、引っ越し、近親者との死別、結婚・離婚など)がストレスとなって起こることもあります。
身体表現性障害の主なタイプ
身体化障害
主に30歳未満の頃に発症し、その後も継続して痛みや嘔吐などの身体症状が複合的に生じているタイプです。適切な検査を行っても身体的な疾患が見つからないため、患者さま自身の悩みがさらに深まり、症状が悪化してしまうこともあります。
疼痛性障害
主な症状が疼痛であり、その発症要因が心理的要素とされているタイプの障害です。身体的な異常が無いにもかかわらず、強い痛みによって日々の生活に支障をきたすようになります。
心気症
実際には身体の病気は概ね存在しないのに、重い病気だと思い込んでしまい、恐怖に陥ってしまうタイプの身体表現性障害です。
身体醜形障害
自分自身の身体的な外見に欠陥があると強く思い込み、悩んでしまうタイプです。
診断にあたっての基準
患者さま自身は、身体症状を引き起こす原因が体内に潜んでいると考えています。そのため、身体的な病気が存在しないことを確かめることが大前提となります。患者さまが訴えている症状に基づき、内科や整形外科、眼科、耳鼻咽喉科などで検査を受けていただき、その身体的症状の元となる原因疾患の有無を確認するのです。
当該診療科において「身体的な疾患はない」と確認できたにもかかわらず、身体症状が持続しているときは、メンタルクリニックで診察を行い、確定診断につなげます。
主な治療法
有効的な治療法は確立されていないため、難しい対応が求められるケースもよくあります。但し、恐怖や不安、抑うつ症状を伴うことが多いため、抗不安薬や抗うつ薬の処方も検討します。
薬物療法以外では認知行動療法などの心理的治療が有効とされています。症状が悪くなるきっかけや状況を明確にしていき、症状が軽くなるような行動を促していくのです。
- クリニック名
- 王子駅前メンタルクリニック
- 診療科目
- 心療内科・精神科
- 院長名
- 本間 久也
・厚生労働省 精神保健指定医
・日本精神神経学会認定精神科専門医・指導医 - 住所
- 東京都北区岸町1-3-1 伯清王子ビル4F
- アクセス
- 東京メトロ南北線「王子」駅徒歩1分
京浜東北線「王子」駅徒歩1分
都電荒川線「王子駅前」駅 徒歩1分
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