適応障害とは
私たちは、自分の置かれた新たな社会環境に適応するため、強い苦痛を覚えることがあります。このこと自体は一般的に見られるのですが、この苦痛が強まり、不安感や抑うつ気分、不登校、出勤拒否、対人トラブルなど、様々な症状・問題が出現し、社会生活に支障をきたす状態が「適応障害」です。
就学や就職、転職、結婚、離婚など、生活環境が大きく変わった際に発症することがよく見られます。ご本人が「新たな環境にうまく適応しなくては」と思ったとしても、なかなか思い通りに事が運ばない。そのような環境変化のストレスが原因となりうるのです。
適応障害を引き起こす原因ははっきりしていますので、その原因から離れれば症状は次第に回復します。しかし、生活環境(就職、結婚など)を元に戻せないことも多いため、症状が慢性化することも少なくありません。
主な症状
情緒的な症状
- 不安
- 抑うつ
- 無気力
- 思考力・集中力の低下
- イライラ
- 悲壮感
- 過敏
- 混乱
など
身体的な症状
- 全身の倦怠感
- 不眠
- 食欲不振
- 動悸
- 過呼吸
- 頭痛
- 肩こり
- 腹痛
など
問題行動
- 遅刻
- 欠勤
- 早退
- 不登校
- 仕事の停滞
- 過剰飲酒
- ギャンブル中毒
- ひきこもり
など
適応障害の治療
適応障害を引き起こす主因は、「新しい環境などに合わせなくてはならない」というストレスです。従いまして、この原因が取り除かれたならば、おおむね6か月ほどで症状が解消すると言われています。しかし、現実的には、その新しい環境に適応していかねばならない方も多いでしょう。そうしたケースで重要となるのが認知行動療法と問題解決療法です。
認知行動療法は、ストレスを引き起こしている原因に対する受け止め方を理解し、うまく対処できるよう行動変容を促していく精神療法です。問題解決療法は、現在抱えている問題と症状自体に焦点を当て、担当医師が協力して解決策を見出していく方法です。このような療法によって適応能力をいかにして高めていくのかを考えていくのです。
どちらの療法も、専門医として適切なトレーニングを提案し、協同的に改善を目指すのですが、基本的には治療を受ける患者様が自ら解決に向けた取り組みを行わないと十分な成果が上がりません。
さらに、不安や不眠などに対してはベンゾジアゼピン系の薬剤、うつ状態に対しては抗うつ薬を使用し、症状の改善を目指していきます。特に、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は副作用が比較的少なく、効果も高いとされています。
- クリニック名
- 王子駅前メンタルクリニック
- 診療科目
- 心療内科・精神科
- 院長名
- 本間 久也
・厚生労働省 精神保健指定医
・日本精神神経学会認定精神科専門医・指導医 - 住所
- 東京都北区岸町1-3-1 伯清王子ビル4F
- アクセス
- 東京メトロ南北線「王子」駅徒歩1分
京浜東北線「王子」駅徒歩1分
都電荒川線「王子駅前」駅 徒歩1分
都電荒川線「飛鳥山」駅 徒歩8分 - お電話
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